秋は「肺」と「大腸」の季節
東洋医学では、秋は「金(きん)」の季節となります。
金の気は“乾燥”を司り、呼吸器(肺・喉・鼻)と皮膚、そして排泄の働きを支配していきます。
乾燥によって潤いが失われると、
・粘膜の防御力が落ちてウイルスに弱くなります。
・自律神経が緊張し、呼吸が浅くなります。
・横隔膜や肋骨が動かなくなり、内臓の血流が低下します。
こうして、喉や咳だけでなく、便秘・肌荒れ・倦怠感なども現れやすくなるのです。
整体的に見た「秋の呼吸器」
秋の体は、胸の中心から内に向かって縮こまる傾向があります。
そのため、次の部分をやわらげることが大切です。
整体① 横隔膜ゆるめ
やり方:
仰向けで、みぞおちの下に手を当てます
吐く息に合わせて、軽く手で押し下げます
吸う時は手をふわっと離します
「吐く息を長く」がコツ。10秒吐けると、迷走神経が働いて副交感神経が優位になります。
息を吐くことは、体に“休息”の指令を出す行為です。
セルフ整体② 背中を温める
やり方:
カイロを肩甲骨の間(背中の上部)に張り付けます
呼吸に合わせて背中が上下するのを感じます
ここは「風門(ふうもん)」というツボがある場所です。
背中を温めるだけで、呼吸の通りがスッと変わります。
潤いを保つ生活の工夫
白湯をゆっくり飲みましょう。
また、食事にはごま、れんこん、はちみつ、白きくらげなど“潤いの食材”を取り入れます。
そして、「濡れタオル+湯気」で部屋の自然加湿をしてみてください。
最後に、胸を開く姿勢を意識しましょう。スーパーマンのように、腰はそらさずに胸をしっかり開いてみて下さい。
身心の呼吸も整える
秋は“悲しみ”の季節でもあります。
秋の別れや変化の気配に、身体と心が無意識に収縮してきてしまいます。
また、涙を流した時に呼吸が深くなるのは、肺と涙腺が神経的に連動しているからです。
泣くということも、呼吸器の浄化をすることとなります。
そして、呼吸をゆるめることは、感情をゆるめるということです。
呼吸を整えることとは、身心を季節に合わせ直すということとなります。
まとめ
私達の呼吸が浅くなるということは、生きるリズムの乱れということにも繋がってしまいます。
身体レベルで胸をひらき、ゆっくりと息を吐ききることで、
身心が「秋」に調和していくこととなっていくことでしょう。

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